このマキノで、動いている。

カテゴリ:地域

※3つ前のブログ「このマキノで、考えている」から進展した内容です。

歯を磨いていたら、息子がメジャーを手に駆けてきて腰回りを測り出す。
「じゅってん、いち、に、さん、し、、30メートル!!」
さっきまで子らのイタズラに怒り散らしていた私も息子と一緒にケラケラ笑えてくる。

こんな、
小鳥が、折れてもまた次の木の枝にチョン、チョンととまるような身軽さが今はほしい。

今マキノで、子供が主役になって集える場をつくるために動いている。
場所の拠点は海津の元松本薬店・店舗部分で、店の裏に回れば琵琶湖が悠々と広がっている。
ここで始めは誰でも来やすいようにデミセ形式で、子供達が自分達で看板を掲げ、駄菓子屋さん他、手作りチケットなど作って、いわゆるお店やさんごっこを始めようと思う。
きっとしばらくしたら飽きてしまうから、飽きた者から店舗内で絵を描いたり本を読んだり、工作したり楽器をしたり、裏に回って浜に出て虫探しや琵琶湖遊びに魚釣り、何もせずのんびりしたり、少し足をのばしてカニやザリガニを捕まえてきてもいい。好き好きに過ごしたらいい場所。

どんな場所になるかは実際のところ、集まる子供たち、親たちの様子を見ながら皆で相談しながら考えていこうと思います。
そしてもちろん!
老若男女問わず、まず来ていただきたいし、地域の眼で子供達の安全を見守っていただきたい想いがあり、
これは、私たち子供をもつ母親たちが、「子供達のために残してやりたいマキノ」を胸に始めるプロジェクト。

学校、家庭、習い事、地域
まだ行動範囲を自分で広げたり選べない子供の属せれる場は限られていて、この最後の、地域、の部分がとても希薄になってきているように思う。
特にここマキノでは過疎化がすすみ、大抵の公園は閑散としてて公園に行けば誰かが遊んでいる時代じゃなくなっているのが現状。

そうなると、ただ友達とキャッチボールや追いかけっこ、砂山をつくるだけで十分楽しい年齢の子供達は一体どこで遊んでる?誰と遊んでる?

もしかして誰にでも経験があるかもしれないけれど、いつか、学校、家庭、だけでは心の逃げ場がなくなってしまう時期がくるかもしれない。
そんな時、自分の属せれる場がたくさんあればいいと思う。(千恵さんの言う通り!)

そして、
地域、と言う共同体は時にしんどくて鬱陶しい、と言う若いひとも増えてきているけれど、子供にとって始めて垣間見る社会は自分の住む地域。
すれ違いざまの挨拶、
ご近所さん同士のお裾分けしあいっこ、
時に怒られたり、時に飴ちゃんくれたり、
いつか嫌でもこの物騒な世の中に飛び込む前に、人同士が損得関係なく助け合い、目には見えぬ信頼の糸で繋がっている様子を、自然な形で私は子供に見せてやりたいと思う。

今回、すでに安曇川で活動しているワダマキことワァちゃんにあらゆる事を教えてもらい、また、彼女の活動を参考にさせていただき、
マキノ、それにマキノ以外に住む父母たちの賛同と協力、
松本薬店の使用を許可してくれた身内の皆、
そしてご近所の方々のご理解、
社会福祉協議会のマキノ担当西村くんのサポート、
そして名付け、「マキノらぼ」を了承してくれた亮太さん、
皆さんに感謝して、安全第一にゆるゆると手探りながら、この7月から始めれたらと思います。

ちなみに、「ラボ( labo)」は大学時代の思い出の場所。
その場所を名付けた亮太さんたちは大友克洋の漫画AKIRAのlabo(実験室、という意味)からとったそうですが、
マキノでも遊び場、たまり場、寺子屋、定めず色々な可能性がある場になる事を願って名前をつけさせていただきました。
ねずりんが言ったのかな、
「labo、漢字で書くと、裸母。」
これも、つくりあげていく母たちの裏コンセプトにピッタリやなぁと。
ラボ関係者みなさん、
お名前、お借りします。

まっつんより